1990年代の三菱シグマはクラシックなユーロアジアデザインとそれに見合う快適さを備えた車だった

三菱

80年代前半から90年代にかけては、三菱にとって素晴らしい時代だった。世界が日本車を受け入れていたのだ。ラリーで我々を感動させただけでなく、日本の自動車メーカーは、BMW 5シリーズやボルボ240といったヨーロッパの競合車種に支配されつつある高級車市場に参入しようとしていた。

ヨーロッパの自動車メーカーが主流を占める中、北米の高級セダン市場には日本メーカーの参入が続いていた。マツダは「929」、日産は「マキシマ」、アキュラは「レジェンド」である。これらのブランドは、わずかな価格で「ある程度の」贅沢を提供することで人気を博した。

その流れは今も変わっていない。メルセデス・ベンツのSクラスではなく、トヨタのクラウンを選ぶことができる。機能や技術面では全く比較にならないが、それでも大幅に値下げされた価格で快適な乗り心地を楽しむことができる。

三菱シグマは、人気の高いギャランから多くを借りながら、ボルボを彷彿とさせる車です。ロングノーズ、ボクシーなヘッドライト、メッシュ状のインテリアは、ヨーロッパ・アジア的な雰囲気を持っている。テールライトは日産300ZXを思わせる箱型塗装のパターンで、マッドフラップは塗装とマッチしています(完全に90年代のデザインです)。

ボンネットの下には、自然吸気の3.0リッターV6が搭載され、4速ATと組み合わされて142馬力、228Nmのトルクを発生したシグマがあった。直線では最速とは言えず、0-62mph(100km/h)加速10.3秒、1/4マイル加速17.6秒というものだった。

インテリアはかなりまともだったが、他の高級車が備えている主要な要素のひとつ、スペースには欠けていた。シグマは長い箱型をしているにもかかわらず、それほど広くは感じられない。

しかし、日本の自動車メーカーは、このクルマの快適性を高めるために、9つの工夫を凝らしている。パワーウインドウの標準装備、スポーツモードボタン(パワー/エコ)、ステアリングホイール上のラジオコントロールボタン、イコライザーバンド、エアコン、ツートンカラーのレザーインテリアなどであった。

三菱シグマは北米では印象に残らなかった。現地では人気のないクルマなのだ。しかし、ノルウェーやネパールではそれなりに売れた。

【参照】https://www.autoevolution.com/

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