トヨタ、米国発の革新的技術で工場の効率化を図る

トヨタ

トヨタは、技術系スタートアップのInvisible AI社と提携し、自動車メーカーの北米生産ラインで働く作業員の関節と目の動きを追跡するインテリジェントデバイスを数千台導入すると発表しました。

Invisible AIのデバイスは、カメラ、プロセッサー、1TBのストレージで構成され、17の個々の関節の動きを追跡することができます。各ワークステーションに1台ずつ設置し、データをもとに、作業者に怪我をさせる可能性のある動作や、肉体的に負担のかかる作業を特定します。また、作業者が正しく接続できていない可能性がある場合など、簡単な不具合をリアルタイムで検出することも可能です。なお、顔認証は行いません。

このシステムの目的は、効率と生産性を向上させることです。トヨタはまず、8億300万ドルをかけて改修中のプリンストン工場に、約500台の「Invisible AI」を設置する予定です。この装置は、まず工場のおよそ半分を監視し、後日残りの半分に拡大される予定です。

Invisible AIの共同設立者兼最高経営責任者であるEric Danziger氏は、最近のインタビューでAuto Newsに対して、「(企業が)今使っている生産性測定、スループット測定、ボトルネック発見のための方法はすべて、誰かがライン上に来て5例か20例を行うだけのものです」と述べている。「しかし、彼らはそのレベルの時間統計を行う能力を持っていないため、6,000を行うことはありません。彼らは、シフト全体、オペレーター全体、これらすべての異なる次元にわたって見る能力を持っていません。”

Danzigerは、この装置が完全に自己完結しており、中央のハブにデータを送信する必要がないことを指摘しています。このシステムは、欠陥調査や安全監査で通常費やされる根本原因解析の時間も短縮できるはずです。

トヨタの車両生産技術および製造プロジェクト革新センター担当副社長スティーブン・ブレナンは、「ビッグデータはプロセスの最適化と柔軟性のために非常に重要です」と述べています。「しかし、データセットが非常に大きく複雑なため、従来のデータ処理アプリケーションで処理することが難しくなっています。[Invisible AIは)生産チームのリーダーやグループリーダーが比較的簡単に使用でき、データ解析は現場で行われるため、大規模なネットワークインフラの必要性を最小限に抑えることができます。私たちは、Invisible AIを使って、製造業の人的要素のギャップを埋めたいと考えています。”

【参照】https://www.carscoops.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました