レクサス、新型「LM」を世界初公開、日本での発売は2023年秋頃を予定

レクサス
2022.11.18

LEXUSは、4月18日(火)~4月27日(木)に開催の上海モーターショーで、新型「LM」を世界初公開しました。

日本での発売は、2023年秋頃を予定しています。

新型LMは、近年のラグジュアリーマーケットにおけるお客様の価値観の変化をうけ、車名が意味する「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義をあらためて見直し、全面刷新。

すべての乗員が自然体でくつろげる乗り味と居住空間を作り上げることを目指しました。

ドライバーは素直で正確な操縦性などにより気を遣うことなく運転の楽しさを実感でき、乗員はノイズや不快な振動を気にすることなく、車内での時間をゆったりと過ごすことができる快適性と機能性を備えています。

エクステリアデザインは気品のある存在感と空力性能を考慮した、機能的本質と動的性能がスタイリングからも伝わるLEXUSのデザインランゲージに沿ったものとしています。

インテリアデザインは、前席周りは運転に集中できる機能性と上質感を兼ね備え、後席はゆったりと過ごせる広さと仕立てのいいシートやトリム、そしてあらゆる時間の過ごし方に対応できるさまざまな装備を用意しています。

新型LM 主要諸元(プロトタイプ値)

全長 5,125(+85)mm
全幅 1,890(+40)mm
全高 1,955(+10)mm
ホイールベース 3,000(+0)mm
パワートレーン 2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム[eAxle]*3
2.5L直列4気筒ハイブリッドシステム[E-Four/FF]
タイヤサイズ 225/55R19
225/65R17

( )括弧内は従来型比

LMの主な特長

LEXUSのDNAをさらに進化させた乗り心地と感性に寄り添った静粛性

乗り心地

すべての乗員が快適に過ごせるよう、フラッグシップMPVにふさわしい乗り心地を目指しました。スライドドア開口面積が広く剛性確保が難しいMPVのボディ骨格強化の為に、次世代LEXUSが一貫して取り組んでいる「素性の刷新」を新型LMでも実践、ラジエターサポートブレース/ロッカーストレート構造/リヤ床下ブレース/クォーターピラー部リインフォースメント設定などにより、従来型比で約1.5倍のボディねじり剛性を確保しました。アッパーボディやフロアに採用した構造用接着剤も振動の軽減に効果を発揮しています。

  • シート開発では、どこに座っても心身共に自然体でいられるよう乗員の身体の動きを徹底的に分析し、特に頭部の揺れの軽減と視線の安定化を図りました。フロントシートは座面の面圧分布を最適化し、旋回時のGの大小にかかわらず身体をホールド。疲労を軽減する座り心地と、クルマとの対話に集中できる環境を追求しています。2列目シートでは、特性の異なる2種類の衝撃吸収材を使用することで、停車時から走行時まで乗員を優しく包み込みながら支える構造としました。3列目シートは大人でもゆったりと座れるよう、シートバックとクッションに厚みを持たせています。
  • リニアソレノイド式アクチュエーターと周波数感応バルブを併用した「周波数感応バルブ付きAVS」をLEXUS初採用。低周波から高周波までの幅広い領域できめ細かく減衰し振動を軽減し、速度を問わず常に上質な乗り心地を提供します。
  • 後席の快適性を重視したドライブモードセレクト「Rear Comfort」モードをLEXUS初採用。AVSの減衰力特性は後席の乗り心地を優先しつつ、アクセルやブレーキを統合制御することで加減速時の姿勢変化がより少なくなるセッティングとしています。

静粛性

新型LMでは「心地よく感じる自然な静けさ」という“静粛感”にこだわりました。ノイズの周波数帯域と発生部位などを解析し、発生するノイズ(源音)を小さくする/車内への侵入を防ぐ(遮音)/車内のノイズを下げる(吸音)の3ステップで取り組んできました。源音の低減では主にロードノイズと風切り音に着目。ロードノイズはタイヤ周辺、風切り音はボンネットやピラー周りに重点的に対策を施すことに加え、アコースティックガラスの採用も、高周波の風切り音の低減に寄与しました。音や振動の発生源のひとつであるエンジン、振動の伝達増幅の原因となるマウント系などは徹底したチューニングを実施。その他にも、吸音材/遮音材/制振材を、分量や厚みをチューニングしそれぞれの部位に最適に配置することで、車室内騒音の大幅な低減を図っています。

機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求

新型LMは、LEXUSのフラッグシップMPVに相応しい、独自の存在感と上品な佇まいを持ったエクステリアと、快適で開放的な空間のインテリアを両立すべく、「Dignified Elegance」をキーワードにデザインをつくり込みました。

機能に根差したエクステリアデザイン

次世代LEXUSデザインの目指す「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求」をMPVパッケージにおいて表現しました。

  • 乗員スペースを最大限に確保した前後方向に抜けの良い開放的なキャビンと、走りの良さ・乗り心地を想起させる前後タイヤの存在感を強調した造形を融合させることで、躍動感がありながら上品で伸びやかなLM独自のフォルムを実現しました。
  • フロントデザインでは、LEXUSのアイデンティティであるスピンドルボディを更に進化させました。押し出しの強いスピンドル形状をグリルに外板色を採用することでボディと一体でシームレスに表現。周辺部品との境界の段差を減らし、ボディとより融合した構成とすることで、空力性能や冷却性能、操安性にも寄与しています。

快適性と利便性を両立した開放的なインテリア

お客様が素に戻れる時間を提供すべく、人間中心の考え方に基づいた精緻なつくり込みを行いました。室内高のあるパッケージを生かしながら、広く心地よい空間を水平・垂直を基調としたシームレスなデザインテーマで表現し、リビングのようにくつろげる世界観を追求しました。

  • フロント席では、モダンで広がりのある空間の中にLEXUSのコックピット思想「Tazuna Concept」を採用、シンプルなインパネとコンソールにより運転に集中できる環境を実現しました。
  • 6/7座仕様では開放感・見晴らしに配慮しながら、前後左右に広がりのあるトリムやオーバーヘッドコンソールを配し、多人数乗車でのパーソナル感を追求しました。
  • パーソナル感とプライバシー性を高めた4座仕様では、リヤ席前方に48インチ大型ワイドディスプレイを備えたパーティションを配置。見晴らしを考慮した昇降ガラスと乗降性に配慮したアシストグリップを統合しました。スピーカーや冷蔵庫、収納などの各機能は加飾と融合させつつ内装部品間の段差も極限まで低減。サイドウィンドウのグラフィックもシンプルな長方形とするなど、インテリアのあらゆる構成要素から乗員にとっての視覚的ノイズを減らし、お客様がリラックスできる空間を追求しました。また、座った瞬間に心身を解放させるような心地よさを目指した、体をゆったり包む大型独立シートを採用しています。
  • インテリアカラーにおいては、ソリスホワイトでは周辺部にカッパー色のアクセントを加え、ブラックにはグレートーンを随所に配するなど、グラデージョンをつけた現代的な柄の長方形ドアトリムなどと共に、新しい高級表現を目指したモダンプレミアムな世界観を表現しました。

心と身体が整う、細部までこだわったさりげないおもてなしと多彩な装備

車内での過ごし方はさまざまで、近年ではその用途もより多様化しています。新型LMは、自宅のリビングルームのようにくつろげる空間や、ビジネスシーンにも対応できる空間など、お客様の多彩なニーズに応えつつ、自然体でいられる室内環境づくりに力点を置いた開発を行ってきました。

例えば、間接照明を採用することで、車内の造形や素材の美しさを際立たせるだけでなく、リラックスできる空間を演出しています。イルミネーションは14色のテーマカラーとお好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーの計64色を用意。それぞれに癒やしやリラックスなどのテーマがあり、乗員の好みの色調を選択することが可能です。

リヤマルチオペレーションパネルは脱着可能なタッチ式コントローラーで、リヤクライメートコンシェルジュ/シート/オーディオ/照明など後席の各種機能を操作することができます。2列目シートのコンソールアームレストに2個装備し、左右の乗員がそれぞれの好みの設定ができるよう配慮しました。

エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御するLEXUS初採用の「リヤクライメートコンシェルジュ」は、乗員に最適な車内環境の実現をサポート。4種類のプリセットモードに加え、乗員の好みに応じてカスタマイズできるモードも用意し、より快適な空間を提供します。

ショーファードリブンに特化した4人乗り仕様を設定

新型LMは3列シートの6/7人乗りに加え、ショーファードリブンMPVとしての用途を想定した4人乗り仕様をラインアップしています。

前席と後席の間にはパーティションを設置。上部には昇降式スモークガラスを備えプライバシーと開放感を両立させています。さらに48インチの大型ワイドディスプレイも用意。オンラインによるビジネスミーティングやエンターテイメントなど多様なシーンに合わせた使い方が可能です。ディスプレイ下部には冷蔵庫や収納スペースを設けました。

後席には専用の独立シートを装備。オットマンの伸縮量を従来型より延長しつつ、パーティションとの距離を保つことで余裕のあるスペースを確保しました。また、LEXUSとしては初めて、アームレストとオットマンにもシートヒーターを採用。パーティションの上部中央には、乗員と周辺温度*1を検知する後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」を設定。乗員の顔、胸、大腿、下腿の体の部位を4つに分け温熱感(温かさ/冷たさ)を推定することでエアコンやシートヒーターなどを一括コントロールし、車内を常に快適な温度に保ちます。アームレスト内に収まる格納式テーブルはタブレット端末やノートPCを操作できる十分なサイズとし、質感の向上や滑り止め/傷つき防止の機能性を持たせた表皮巻きの天板としています。

静粛感にこだわったLMでは、外部からの音を完全にシャットアウトするのではなく、音の適度な反射により空間の広がりを感じさせる工夫を施しました。具体的には、ルーフヘッドライニングの積層構成を見直しあえて非吸音化することにより、心地よい静粛性を実現しています。

【参照】https://global.toyota/jp/album/images/39084487/

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