6月に就任したスバルの大崎敦新CEOは、スバルブランドに大きな変化をもたらすことを決断した。この新CEOは、日本の自動車メーカーが電気自動車を採用するスピードを実質的に倍増させるつもりだ。
「大崎氏は今日の記者会見で、「米国市場は急速なスピードで電動化に移行しており、ここ数ヶ月で状況はかなり変化している。”米国におけるEVシフトのスピードを鑑みると、米国でのBEV生産を決断すべき時期だと考えている”
スバルは以前、今後数年間に4種類の新型EVを投入すると述べていたが、大崎氏は現在8種類のEVを投入すると述べている、とAutonewsは報じている。さらに、これらのEVは米国で年間40万台の販売になると見込んでおり、これは現在の販売台数の約半分にあたる。
スバルはまた、米国での生産を現地化する計画も持っている。この計画の一部はまだ検討中だが、今後4~5年のうちに米国でEVの生産を開始したいと考えている。
最近の報道では、トヨタが2025年までにケンタッキー州で3列シートのオール電動クロスオーバーの生産を開始するとのことだったが、大崎氏はこの噂を肯定しなかった。大崎氏は、スバルとトヨタの提携は実り多いものであったとしながらも、スバルが独自の電気自動車を製造することにも同様に注力しているようだ。
収益性の高い市場で、大崎氏はスバルのオーナーの多くがテスラも持っていると指摘した。生産を現地化することで、インフレ抑制法の税制優遇措置も活用したい考えだ。
一方、その他の地域では、2030年までに世界販売台数の半分にあたる60万台の電気自動車を販売したいとスバルは述べた。これを達成するため、スバルは2025年までに日本でEVの生産を開始し、年間約20万台の生産が可能なラインを設置する予定だ。また、2027年までには、同様のラインをもう1つ増設する予定だ。
生産する新型車の具体的な内容はまだ不明だが、スバルは以前、次に投入する4台のEVはクロスオーバーになると語っていた。大崎氏は、新たに発表される4車種は、より多様なボディスタイルになる可能性を示唆した。バッテリーはパナソニックから供給される見込みで、テスラのように円筒形のセルを採用する。
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