2019年上半期 デザインが優れた国産車5選

コラム

ドメスティックよりグローバルに向かう日本車のデザイン

ヨーロッパにはヨーロッパのための、アメリカにはアメリカのための、そして日本には日本のためのカーデザインが、かつては存在していました。たとえば、クルマの基本形であるセダンを見れば、それは一目瞭然でした。まずは、2000年に発売されていた代表的なセダンを見比べてみましょう。

 

アウディA6

個人的にはこの当時のA6は、すごい良いデザインだなって思ってましたね。未来的でカッチリしてて高級感もあり、乗っている人はきっと知的な人なんだろうなって思ってました。

 

キャデラック デビル

圧倒的なサイズ感はやっぱりキャデラックだなって印象です。クロームメッキのホイールもやっぱりアメ車っぽいですね。

 

トヨタ クラウン

このクラウンは、「ザ・クラウン」って感じですね。意外とスッキリしてて良いデザインで、ツートンもこのころで消滅しますが、今見るとちょっと新鮮です。

 

このように、どれが良いってわけではないですが、それぞれに国に合わせたデザインになっていたわけです。それが約20年後の2019年になると大きく変わっていきます。比較してみましょう。

 

アウディ A4

2019年にフェイスリフトを実施したばかりのA4。こうやってみると良い意味で、20年たってもアウディはアウディのデザインだなって思わせてくれます。

 

キャデラック CT4-V

サイズは上記のA4や、BMWの3シリーズなどとほぼ一緒の走りにこだわったFFセダン。キャデラックは欧州市場を意識していた時期があり、そういう傾向は最近でもみられます。

 

トヨタ クラウン

一番変わったのは見ての通りにクラウンのようですね。ヨーロッパ・ドイツのニュルブルクリンクで走りこんでます。

 

このように、各社の差がなくなったというか、世界のどこでも売れるようなクルマになっている印象です。でも、その中心はやはりヨーロッパにあるように思えますね。それは今でもカーデザインをヨーロッパのメーカーが世界を引っ張っているからでしょう。

このような傾向を踏まえて、最近登場した、もしくは登場する予定の国産車を選び、良いデザインの5車種を紹介したいと思います。

①トヨタ カローラツーリング

カローラもかつては、国内、欧州、北米でそれぞれ違ったサイズ、デザインになっていましたが、今は多少の差はあれど、ほぼグローバルなデザインに。写真は欧州仕様のものですが、日本仕様は車幅を1,750mmほどに抑えて発売されるそうです。

【詳細記事】2019年9月17日に発売予定 トヨタ 新型カローラツーリング 2019 【新型車情報・発売日・スペック・価格】

 

 

②マツダ CX-30

おそらく国産車の中で、一番ヨーロッパで評価されているの間違いなくマツダでしょう。個人的には「新型Mazda3」は、欧州カーオブザイヤーを取るんじゃないかと予想してます。そうなれば、マツダとしては初ですね。このMazda CX-30は、そのマツダ3ベースのコンパクトSUVです。マツダらしい潔いデザインを感じます。国内の発売は、2019年の年末と予想されてます。

【詳細記事】2019年11月に日本発売予定 マツダ CX-30 2019 【新型車情報・発売日・スペック・価格】

 

③日産 シルフィ

最近の日産は「Vモーショングリル」というV字クロームのグリルがその目印になっています。こちらは中国仕様ですが、日本ではブルーバードの後継として発売されていました。適度に高級感があり、年配層でも受け入れられそうなデザインではないでしょうか。でもまぁ、今秋に発表される新型スカイラインが気になりますがね。日本での発売は未定です。

【詳細記事】日産 新型シルフィ 2020 【新型車情報・発売日・スペック・価格】

 

④ホンダ(アキュラ) ILX

日本ではあまりなじみのないホンダの北米市場向け高級ブランドの「アキュラ」のシビックベースのセダン「ILX」です。アウディのA4あたりと近いサイズになります。このデザインは、日本ではレジェンドを見てもらうと近いデザインだとわかるはずです。そうレジェンドも北米では「RLX」として発売されています(日本市場向けに色々と仕様変更してますが)。個人的には、このILXが最近のホンダの中では一番良いデザインだと思い、挙げてみました。もちろん、日本での発売は未定です。

【詳細記事】アキュラ ILX 2019 【新型情報・発売日・スペック・価格】 ホンダ・シビックベースのセダン

 

⑤レクサス LM

すっごい良いデザインってわけではないですが(笑)、ミニバンを買うならこれかなってところです。中国やアジアではミニバンが人気で、こういった高級ミニバンの需要も徐々に増えてきているようです。SUVの次は、ミニバンが世界的なブームになるのではと、個人的に予想してます。こちらのLMはアルファードベースのミニバンですが、ぜひこの分野をリードするように、レクサスが独自開発で挑んでほしいですね。日本での発売は未定です。

【詳細記事】2019年4月16日発表 レクサス LM ラグジュアリーミニバン 2020【新型車情報・発売日・スペック・価格】  レクサス版アルファード

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