トヨタ、スーパー耐久シリーズに水素エンジン搭載の「カローラ」とカーボンニュートラル燃料の「GR86」で参戦

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トヨタは、モータースポーツにおける代替燃料の開発を進め、水素を燃料とするトヨタカローラ、カーボンニュートラル燃料を使用するGR86で、スーパー耐久シリーズ2022日本大会の全戦に参戦しています。両車は、先週末に開催された「ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」の第1戦鈴鹿5時間耐久レースに出場し、トヨタGR86 CNFコンセプトが2位でフィニッシュ、次戦からは通常のガソリンエンジンのGR86が参加する予定となっています。

また、昨年のスーパー耐久シリーズ4戦に続き、今季は水素実験エンジンを搭載したチームROOKIE Racingのカローラレース車両が全7戦に復帰します。モータースポーツにおける技術開発の重要性を強調したトヨタは、2021年5月から11月にかけて、「ガソリンエンジンに匹敵するレベルまで」エンジン性能を向上させたという。実際の数値は不明だが、出力は24%、トルクは33%向上した。

改善されたとはいえ、トヨタは航続距離と給油時間がまだ「大きな課題」であることを認め、2022年シーズンを通して対処することを目標に掲げた。燃料噴射を精密に制御し、水素をより効率的に利用することで、航続距離はすでに前回から20%向上している。また、使用済みの気体水素を新しいタイプの技術で液体水素に戻すというアイデアも検討されている。燃料補給の時間についても、「ハイフロー充填」や車の両側から充填できるようにしたことで、従来の2分から1分半に短縮されました。

今年は、同じくST-Qクラスに参戦するSUBARU BRZ CNF Conceptの姉妹車として、カーボンニュートラル燃料を使用するROOKIE RacingカラーのトヨタGR86 CNF Conceptをデビューさせました。GR Yarisの1.6リッターエンジンをベースに開発した1.4リッターターボエンジンを搭載し、カーボンニュートラルな新燃料を使用するために改良を加えています。

燃焼時に発生する二酸化炭素はありますが、燃料に使用される二酸化炭素で相殺され、「プラスマイナスゼロ」の排出量となります。カーボンニュートラル燃料は、既存のインフラや車両技術に適合し、電化の代替となる可能性があるのが良い点です。

トヨタとスバルは、モータースポーツを通じてカーボンニュートラル燃料の課題発見と改善を行い、「将来の実用化の可能性を探る」ことを目的としています。また、市販車であるトヨタGR86やスバルBRZの進化で培ったノウハウも活用する予定です。また、トヨタ(GR86 CNF Concept)、スバル(BRZ CNF Concept)、マツダ(バイオディーゼル搭載デミオ)は、レースで競い合いながら合成燃料の使用について情報交換を行う予定です。

次戦の富士スーパーテック24時間レースからは、TOM’S SPIRITのチームカラーをまとった3台目のレーシングカーを追加します。レギュラーガソリンで走るトヨタGR86で、ST-4クラスに参戦します。レギュラーガソリン仕様のトヨタGR86で、ST-4クラスに参戦し、市販車や部品の開発に役立てます。

【参照】https://www.carscoops.com/

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