先ごろ東京で開催されたジャパンモビリティショーでレクサスが発表したLF-ZCコンセプトと同じ革新的なプラットフォームを採用したEVとして、愛されてきたトヨタ・セリカが復活するかもしれない。
新時代のセリカの可能性について耳にしたのは、これが初めてではない。先月、豊田章男会長はEV時代にセリカを復活させる要望を出したことを認めたが、トヨタ幹部がそのようなモデルに興味を示さない可能性もあると指摘した。新型セリカが日の目を見ることになれば、フロント・エンジンのGT 86の間接的な後継車となり、MR2の精神的後継車として先月発表された「ミッド・エンジン」スタイルのスポーツカー候補、FT-Seの代替車として販売される可能性がある。
レクサスのLF-ZCコンセプトが使用しているプラットフォームは、非常に柔軟性があり、小型のトヨタFT-SeとFT-3eコンセプトでも使用されていた。このアーキテクチャーは、その構造にギガキャスティングを採用し、必要な部品点数を大幅に削減している。フロントとリアのモジュールは車両の大きさに応じて拡大縮小が可能で、中央部分にはバッテリーが搭載される。
トヨタの先進的な新型角型バッテリーも、セリカ復活の重要な要素になる可能性がある。このパックは2つのサイズで生産され、ひとつは高さわずか100mmでフロアに組み込まれる。これにより、トヨタは低重心の電気スポーツカーを製造できるようになると、トヨタR&Dのボスである中島弘樹氏はAutocarに語った。
「バッテリーの高さは、車高の低いレクサスのサルーンやトヨタのGRスポーツカーにとって重要です。では、各部品のダウンサイジングをいかに最大化するか。バッテリーの開発によって、(より多くの車種の)生産量を拡大し、車高を下げ、形や大きさを変えることができます。ダウンサイジング・テクノロジーは、見たこともないような形状を可能にします。EアクスルとHVACを最小化することで、製品を強化することができる」。
新型セリカの可能性について直接尋ねられると、中島は微笑んだがコメントしなかった。
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