約1年前、トヨタは東京オートサロンで見事なGR GT3コンセプトを公開しました。その数カ月後、特許庁がGR GT3の無翼バージョンの画像を公開し、市販モデル化の噂が流れました。その噂はほとんどなくなりましたが、どうやら日本の専門学校NATSの学生たちが、先代86をベースに自分たちの手で作り上げたようです。
「NATS GR Stance」と名付けられたこのスポーツクーペは、トヨタのスタイリッシュなレーシングカーを模したフルカスタムボディキットを装着しています。フルワイドリアライトバーやダックテールスポイラーを備えた巨大なリアウィングなど、ボディ全体がフルモデルチェンジされる。まだ完成していないと思われるため、フロントの画像はありませんが、GR GT3のイメージを忠実に再現しているものと思われます。
しかし、そのルーフラインも、リアクォーターパネルがピラーまで伸びて、コンセプトカーに近いシルエットになりました。また、リヤウインドウのルーバー、ディフューザーの延長、ストレーキ付きベント式リヤフェンダー、ダブルベントフードなど、NATSが独自にデザインした部分もある。残念なのは、その自由な発想のひとつに、リアのクワッドエキゾーストチップが含まれていることです。これはいいのですが、コンセプトのサイドパイプが見たかったですね。
NATSは、このクルマの性能を見た目だけでなく、メカニカルな面でも大幅に向上させる予定だ。GReddyターボキットは、オリジナルの197ps(200ps/147kW)と151lb-ft(205Nm)のトルクから出力を大幅に向上させるものである。
さらに、グレッディ製エキゾースト、T-demand製ブレーキとエアサスペンション、ワイドなSSRホイールにトーヨーセミスリックタイヤを装着するなど、性能面でもアップグレードが施されている。インテリアはバケットシート、レーシングハーネス、スパルコ製ステアリングホイール、アフターメータを装備し、ロールケージで乗員を保護する。
完成品は1月13日から15日まで開催される東京オートサロンで展示される予定です。
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