トヨタ、センチュリーをレクサスの上の超高級ブランドとして分離独立させる可能性

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ブランド認知は諸刃の剣である。有利になることもあれば、制約になることもある。レクサスは伝統的なドイツ車と競合するプレミアムカーを製造することで有名だが、レクサスに20万ドルを超える価格が付けられると、ほとんどの購入者は驚いてしまうかもしれない。トヨタはセンチュリーをそれに近い価格帯で販売するつもりであり、その結果、その名前を独自のブランドとして独立させる可能性を探っていると言われている。

日本の読者はトヨタ・センチュリーを本物の高級車として認識するだろうが、海外の読者の多くは、このブランド名が高級車という概念とは相容れないと感じるだろう。しかし、トヨタ自動車はこの高級SUVを中東や欧州、アメリカ大陸を含む世界中の市場に輸出する計画を持っていると報じられている。

すでにトヨタのバッジがないこのSUVは、センチュリーが独立したブランドとして複数の高級車を販売するようになる前に、海外の顧客にセンチュリーの名前を紹介する役割を果たすとみられている。この情報は、東京オートサロンでフォーブスのインタビューに応じた無名の幹部からのものだ。このブランドは、レクサスよりもさらに高価で印象的な車を生産すると伝えられている。

トヨタとレクサスの両社にコメントを求めたが、返答があり次第、この記事を更新する。

トヨタにとってこの動きはちょっとした賭けかもしれないが、新ブランドで高級化を図るのは初めてではないだろう。センチュリーという名前は、トヨタの高級運転手付きリムジンが初めてこの名前で生産された1967年までさかのぼる歴史的なルーツがある。

重厚なセンチュリー・セダンは、当初はV8エンジンを搭載していたが、後にV12エンジンのオプションが追加され、最終的に最近のモデルではハイブリッドV8パワートレインに移行した。その後、3度の世代交代を経て、4代目となる現在はスライドドアを備えた大型SUVとなっている。

トヨタはセンチュリーに対して真剣である。それは、豪華なカーペットを敷き、より華やかなトリムを施しただけのレクサスではない。このSUVは、選抜された40人の作業員によって製造されている。ボルトを締め、パーツを完璧に組み立てるのに、他のラインの作業員の12倍もの時間がかかることもある。

センチュリーの希望小売価格が170,000ドル程度と予想される一方、センチュリーGRMNコンセプトをベースにした市販車の価格が220,000ドル程度になる理由のひとつは、こうした細部へのこだわりにある。

【参照】https://www.carscoops.com/2024/01/toyota-may-spin-off-century-into-its-own-ultra-luxury-brand-above-lexus/

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