三菱自動車は、「電動クロスオーバーMPV」コンセプトのティーザー第2弾を公開し、ジャパンモビリティショー2023で何を期待するかをより明確にした。この冒険心をくすぐるミニバンは、老朽化した三菱デリカD:5の後継モデルのプレビューとなるかもしれない。
ボーダーレス・アドベンチャー “をテーマにしたコンセプトカーのフロントライトの形状を公開したティーザーに続き、三菱はテールライトを公開し、シングルボックスのシルエットを確認した。T字型のLEDテールライトは、ライトアップされた三菱エンブレムと同様にリアガラスと一体化されている。ボディワークの下部は見えないが、ルーフに収納可能なボックスがあり、開閉式テントや貨物用のスペースが確保されている。もうひとつの興味深いディテールは、ミラー交換カメラ用のブラケットだ。以前のティーザーでは、このコンセプトは「広大なキャビン」に6人乗りのレイアウトを持つことが示唆されていた。
プレスリリースによれば、このコンセプトは「SUVのロードハンドリングとMPVの快適性と使い勝手の良さ」を兼ね備え、同時にカーボンニュートラル社会への一歩を示すものだという。電動化されたパワートレインは、「あらゆる冒険に対応できる航続距離と走行性能」を提供する。この説明は、完全な電気自動車ではなく、プラグイン・ハイブリッドの設定であることを示唆しており、「状況に応じて走行モードを切り替える」能力によって裏付けられている。いずれにせよ、三菱はこのコンセプトが電動四輪駆動システムを搭載することを確認しており、高い最低地上高と大径タイヤとの組み合わせでオフロード走行を可能にする。
三菱はこの電動クロスオーバーMPVコンセプトの市販化については明らかにしていないが、発表のタイミングとその冒険的なキャラクターから、地元メディアはこのコンセプトがデリカD:5の後継モデルとして進化する可能性を疑っている。現行の第5世代モデルは、2007年以来ほとんど変更されることなく存在しており、2018年のフェイスリフトによって、クリーンシートのデザインを採用する絶好のタイミングとなっている。
その他の展示
自動車メーカーは、東京で開催されたモーターショーで、次世代モビリティ・チェアの開発を専門とするスタートアップ企業、株式会社ライフハブ3とのコラボレーションによる2つ目のコンセプトを発表した。ラスト1マイル・モビリティ」は、バギーのような形をした小型モビリティで、ライダーと同乗者が乗れるスペースがある。これは完全な電気自動車で、電化自動車から取り出した使用済みバッテリーをエネルギー源としている。
ジャパンモビリティショー2023での三菱のラインアップは、前述のコンセプトカーのほか、アジアクロスカントリーラリーに参加したラリー仕様のレプリカである新型トライトン/L200、サポートカーのデリカD:5、現在の市販車(アウトランダーPHEV、デリカD:5、エクリプスクロスPHEV、デリカミニ、eK X EV)などがある。
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