三菱エンデバー、現代風に蘇る!? デザイナーによる大胆な提案

三菱

アウトランダーは現在、三菱の北米ラインナップで最大のモデルかもしれないが、2000年代にはさらに大きなモデル、エンデバーが生産されていた。独立系デザイナーのエノク・ゴンザレスは、日産パスファインダーとプラットフォームを共有できる新しいミッドサイズSUVで、このネームプレートを復活させることを構想している。

三菱エンデバーは2003年から2011年まで米国で生産されたが、販売不振のため生産中止となった。この現代的な再誕の試みには、ボディスタイルと市場での位置づけを除けば、オリジナルのスタイリングキューは一切取り入れられていない。その代わりに、「ダイナミックシールド」と呼ばれるクロームメッキインサートで囲まれた大型グリルなど、三菱の現在のデザイン言語からの特徴を採用している。照明ユニットには、市松模様にインスパイアされた複雑なLEDグラフィックが採用されている。その他の注目すべき要素としては、ボクシーなホイールアーチや彫りの深いプロファイルが挙げられる。

エノク・ゴンザレスが送ってくれたイラストには、インテリアのショットは含まれていなかったが、エンデバーは3列シート、7人乗りレイアウトの広々としたキャビンを提供し、インフォテインメント、快適性、安全性の面で最新技術を備えていると推測できる。寸法は、全長197.7インチ(5,021mm)、ホイールベース114.2インチ(2,900mm)で、日産パスファインダーR53と同じである。

架空の三菱エンデバーはデジタルの形でしか存在しないかもしれないが、デザイナーはその足回りにコスト効率の良いソリューションを提案したという。日産Dプラットフォームのルーツは2007年のムラーノまで遡るが、現在でもパスファインダーやそのプレミアムモデルであるインフィニティQX60などに使われている。さらに、今年デビュー予定の中国仕様の東風日産パスファインダーも同じアーキテクチャーを採用すると予想されており、日産が継続使用する意向を示している。

三菱がルノーや日産と同じアライアンスに属していることを考えると、エンデバーもパスファインダーと同じパワートレインを共有する可能性が考えられる。米国では、日産パスファインダーは、標準仕様で284馬力(212kW / 288PS)、より頑丈なロッククリーク・トリムでは最高295馬力(220kW / 299PS)を発生する3.5リッターV6ガソリンエンジンのみをラインナップしている。パワーは9速オートマチックギアボックスと日産のインテリジェントAWDシステムを介して4輪に伝達される。

新型三菱エンデバーは、トヨタ・ハイランダーや起亜テルライドのライバルにふさわしいが、少なくともICEエンジン搭載車では、実現する可能性は極めて低い。完全な電気自動車やハイブリッド車が台頭する中、今後数年間、ガソリンを大量に消費する新型SUVに投資することは、三菱の将来の方向性に合致しない。とはいえ、独立系デザイナーが生産中止となった車種を復活させるというのは、たとえそれがデジタル・オンリーであり続ける運命にあるとしても、新鮮なことだ。

注:独立したイラストは、三菱とは無関係であり、また三菱が推奨するものでもない。

【参照】https://www.carscoops.com/2024/02/remember-the-mitsubishi-endeavor-designer-imagines-what-it-might-look-like-if-it-was-reborn/

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