トヨタ、新型「センチュリー」はSUVではないと発表

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約1ヶ月前、トヨタは最も豪華なSUVを発表した。センチュリーは、ロールス・ロイスのカリナンに対する日本の回答であり、月産わずか30台の超限定車である。多くの人にとって、センチュリーはリフトアップされたラグジュアリーなSUVであり、センチュリーセダンの堂々たるバージョンである。しかし、トヨタにとってはスポーツ・ユーティリティ・ビークルではない。

日本の自動車メーカーは、センチュリーSUVの開発について詳述した3ページのレポートを、自社の企業誌『Toyota Times』に新たに掲載した。記事では、1987年にトヨタ自動車に入社し、社内でチーフエンジニアを務めてきた田中良和が開発を主導したと説明している。デザインは、トヨタの30車種以上のデザインを手がけた園田達矢が監修した。特集全体も興味深いが、特に興味をそそられる部分がある。

2024 トヨタ センチュリーSUV

センチュリーは典型的なSUVだと主張する人は多いだろう。高いベルトライン、巨大なホイールアーチ、コントラストカラーのボディクラッディングを見れば、おそらくそう思うだろう。しかし、トヨタはこの定義に同意していない。

「センチュリーらしさを継承しつつ、多様化する時代の価値観に応えるクルマを追求した結果、このプロフィールにたどり着きました。その観点からも、決してSUVを作ろうとしたわけではありません。このクルマを “新しいコンセプトの運転手付きモビリティ “と表現したい」と田中は説明する。

しかし、新世紀を迎えたトヨタのターゲットは誰なのか?以前の記事で、トヨタの豊田章男社長は、この高級SUVではないクルマは「若い人たちや、これまでセンチュリー(セダン)は自分には合わないと感じていた人たちにも合う」と語っていた。日本での販売開始価格が現在の為替レートで約167,000ドルであることを考えると、これはむしろ驚くべきことである。ランドクルーザー300の約5倍もする車を買える若者がどれだけいるのだろうかと考え始めるかもしれない。

リード・デザイナーの園田は、コンセプトの全体像にさらに光を当てる。「センチュリーは、単なるトヨタ・ブランドの一車種ではなく、トヨタのコーポレート・アイデンティティを背負っています。センチュリーはトヨタブランドの単なるモデルではなく、トヨタのコーポレート・アイデンティティを背負っている。センチュリーらしさの何を残し、何を進化させるのか。”継承と進化 “を考える日々でした」。

セレモニースーツの下に、センチュリーは3.5リッターV6エンジン、CVT、リアに搭載された電気モーターによる全輪駆動からなるハイブリッドパワートレインを隠している。このシステムは406馬力を発揮する。今のところ、1997年4月から2代目センチュリーが搭載していたV12はおろか、V8エンジンについての言及もない。

【参照】https://www.motor1.com/news/690460/toyota-century-not-suv/

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