トヨタ、2026年までに欧州で6台の電動SUVを展開へ

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トヨタはこれまで、バッテリー電気自動車の導入が遅く、消極的だと批判されてきたが、ベルギーで開催されたイベントでその批判に応え、2026年までにヨーロッパで導入する一連のBEV専用モデルを予告した。

この世界的な自動車大企業は、市場の需要や顧客のニーズに応じて、ハイブリッド電気自動車、プラグインハイブリッド車、バッテリー電気自動車、燃料電池車、水素燃焼エンジン、e-燃料を含むカーボンニュートラルへのマルチパスアプローチを採用している。欧州では、既存のbZ4Xを皮切りに、2026年までに6種類のBEVをラインナップする。

トヨタがスバルと共同開発したbZ4Xに加わるのは、昨年12カ月に発表したコンパクトSUVコンセプトbZの市販バージョンである。続いて、Urban SUV ConceptとSport Crossover Conceptの改良版が発表される予定だ。

トヨタによると、アーバンSUVコンセプトは、2024年に欧州最大のBEV市場セグメントになると予想される市場に投入される。顧客には2種類のバッテリーが提供され、全輪駆動も選択できる。続いて、2025年に欧州で発売されるスポーツ・クロスオーバー・コンセプトが登場する。残りの2つの欧州向けBEVは、まだプレビューされていない。

先進的なバッテリー技術も、トヨタのToDoリストのトップにある。2026年以降、現行のbZ4Xと比べて航続距離を2倍に伸ばし、コストを20%削減した新型バッテリーを導入する計画だ。このバッテリーには、リン酸鉄リチウム化学物質を使用した低価格のオプションも用意される予定で、bZ4Xのバッテリーよりも航続距離が20%長く、コストは40%安くなるはずだ。ニッケル正極を使用し、航続距離のさらなる向上とコスト削減を約束する第3のバッテリーも計画されている。

同社は固体電池の開発も進めており、2027年から2028年にかけて電池の商業化を開始する予定だ。わずか10分で10~80%の充電が可能になるという。

ベルギーで開催されたイベントで、トヨタは来年パリで開催されるオリンピック・パラリンピックで使用されるモビリティ・ソリューションの一式も発表した。これには、オール電化の「アクセシブル・ピープルムーバー」が含まれ、ラストワンマイル・サービスを提供し、アクセシビリティが必要な人々の移動に使用される。また、従来の車いすの前部に取り付け、小型バッテリーと電動モーターで動く車いすに変換する車いす用eプーラーも開発した。

【参照】https://www.carscoops.com/2023/12/toyota-to-have-six-electric-suvs-in-europe-by-2026/

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