トヨタ、水素エンジン搭載のランドクルーザーを発表

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トヨタは、ゼロ・エミッションの達成は、必ずしも内燃機関を殺すことなく達成できると頑強に主張している。ポルシェのように合成燃料の開発と生産に投資している自動車メーカーもあるが、日本の巨大企業は異なるアプローチをとっている。それは、旧式のICEを水素で走らせることだ。実際、GRヤリスとGRカローラのターボチャージャー付き1.6リッターエンジンは、すでにモータースポーツ・イベントでテストされている。

ハイエースもガソリンやディーゼルではなく水素で走るように改良されている。下の写真は、オーストラリアでパイロット・プログラムに参加した実用的なバン。ランドクルーザー(LC300)から流用されたターボチャージャー付きV6エンジンが、このワークホースの心臓部だ。出力は10速オートマチック・トランスミッションを介してリアアクスルに送られる。

水素ハイエースのオージーでの発表会でトヨタは、この技術はランドクルーザーや、大きな荷物を牽引したり運搬したりする他の大型車にも意味があると述べた。水素ファクトリーの山形光正社長は、Driveのインタビューで次のように語った: 「水素エンジンは)ランドクルーザーをはじめとする大型車にも搭載できる可能性がある。この技術の利点は、牽引車や重量物積載車などにも活用できる」と語った。

トヨタは2017年から水素を燃料とする燃焼エンジンに取り組んでおり、その4年後にカローラスポーツがスーパー耐久シリーズの4戦に出場した際にこの技術を導入した。ハイエースでは、ICEは161 hp(120 kW)と354 Nm(261 lb-ft)しか発揮しないため、大幅にデチューンされている。ランドクルーザーLC300の3.4リッター・ツインターボV6は409psと650Nmを発生するので、ガソリンから水素に移行する際には、かなりのパワーを犠牲にすることになる。

ハイエースには、第2世代ミライと同じ水素タンクが3基搭載されている。興味深いことに、トヨタは燃料貯蔵量を増やすためにパッケージングを最適化するだけでなく、燃焼プロセスにも手を加え、ハイブリッド技術を追加する可能性さえ探っているという。

ハイエースでは、内燃エンジンはフロントに、水素燃料タンクは床下に搭載されている。この燃料タンクは航続距離が200km未満と限られており、理想的とは言えないが、どこかで始めなければならないだろう。

【参照】https://www.motor1.com/news/695895/toyota-hydrogen-combustion-engine-land-cruiser/

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